1982年始まりは、ありがとうのお返しから

アメリカ人の夫ラードと日本人の妻Yukiが、サンフランシスコから日本に移り住みました。見知らぬ土地でご近所の方々に助けられた二人は、感謝の気持ちを込めて自慢のアップルパイをお渡ししたのが、サンフランシスコパイハウスの始まりです。ご近所の評判が広がり、やがて「買わせてほしい」という声が上がるようになりました。

1990年代〜大繁忙期とお客様とのつながり

1990年から2000年代にかけては、サンフランシスコパイハウスの大繁忙期でした。スタッフ総勢20名で、静岡県の東は沼津、西は浜松までケーキを届ける日々。月一度のお届けはお客様の楽しみとなり、「来月のケーキ」を待つその時間すらも、おいしさを増す魔法のようです。このつながりこそが、私たちの大きな喜びでした。

2010年転機と新たな決意

コンビニエンスストアや洋菓子店の増加、家族構成の変化により、購入量や頻度が減少していきました。後継者がいないこともあり、初代オーナー夫妻はお店を閉めることを考え始めます。
そんな中、この味を未来につなぎたいと手を挙げたのが、幼い頃からサンフランシスコパイハウスのケーキに親しんできた現二代目です。閉店を惜しむ気持ちと、この美味しさを守りたいという想いが、次の世代へのバトンとなりました。

2013年全国に向けてお届けします

静岡県内外の方へ宅急便でお届けできるようホームページの開設・ふるさと納税への参加を登録しました。子供のころに食べていた懐かしい味がまた食べられるなんて！
と嬉しいお言葉をたくさんいただける機会が増えました。

2023年「日本経済新聞社賞」受賞

「優良経営食料品小売店事業」に応募しました。これは、公益財団法人食品等流通合理化促進機構が主催し、優れた経営を行う食料品小売店を表彰する制度です。
60社以上がエントリーする中、私たちサンフランシスコパイハウスは 「日本経済新聞社賞」 を受賞することができました。

日常の幸せを、未来へ

これからも、サンフランシスコパイハウスは「人生の中に寄り添うお菓子」を届け続けます。特別な日だけでなく、ふとした日常の中で手に取っていただける温かみのあるお菓子を目指して。地域に根差し、静岡県全体に誇っていただけるお店となるよう、これからも努力を重ねていきます。